ChatGPT deep researchとGemini Deep Researchは、どちらも複数の情報源を調べて、参照元を確認できるレポートにまとめてくれる機能です。できることは似ていますが、調査に含めやすい情報源と、調査中に自分がどこまで口を出せるかが違います。
普段どのサービスを使っているか、そしてレポートができたあとに何をしたいかまで考えると、選びやすくなります。
ChatGPT deep research
こんな人に
幅広い接続元を使いたい/調査の途中でも方向を調整したい
Gemini Deep Research
こんな人に
Googleのサービスを情報源としても出力先としても使いたい
Google以外の接続先も含めて調べたい場合や、実行中に調査の焦点を変えたい場合はChatGPT deep researchが合います。GmailやGoogle Driveの情報を調査に加え、結果をGoogle Docsへつなげたい場合はGemini Deep Researchが有力です。
| 比較点 | ChatGPT deep research | Gemini Deep Research |
|---|---|---|
| Web上の調査 | 公開Webまたは指定したサイトを検索 | Google Searchを標準の情報源として使用 |
| 手元・接続先の情報 | ファイル、Google Drive、SharePoint、業界データなど、有効にした接続先 | Gmail、Drive、アップロードしたファイル、NotebookLMのノートブック |
| 調査計画 | 開始前に編集でき、実行中も進捗確認・中断・焦点修正ができる | 開始前に編集でき、使う情報源を選べる |
| 参照元の確認 | 引用または情報源へのリンクと、使用した情報源の一覧を表示 | レポート内で参照情報を確認できる |
| 完成後の扱い | Markdown、Word、PDFなどでダウンロード | 共有、コピー、Google Docsへの出力 |
共通点は多いのですが、向いている作業の流れは同じではありません。ここから、選択に影響しやすいポイントを分けて見ていきます。
ChatGPT deep researchは、Web検索だけでなく、自分で指定したサイト、アップロードしたファイル、有効にした接続先を、ひとつの調査にまとめて含められます。Google DriveやSharePoint、業界データなどを横断したいときの候補です。たとえば、公開情報と社内に置いた資料を一緒に確認したい場面では、この対象範囲の広さが判断材料になります。
Gemini Deep Researchは、Google Searchを起点にしつつ、必要に応じてGmail、Drive、アップロードしたファイル、NotebookLMのノートブックを情報源に加えられます。メールでやり取りした情報やDrive上の文書を普段からGoogleの環境で管理しているなら、調査対象をそろえやすい構成です。
どちらも、接続先を無条件に何でも調べてくれるわけではありません。使いたい情報が実際に接続できるのか、そもそも調査に含めてよい情報なのかを、先に確認しておく必要があります。
両方とも、依頼を受けるとまず調査計画を作り、複数の情報源を分析してレポートにまとめます。調査を始める前にその計画を編集できる点も共通です。依頼文だけで全部を決めるのではなく、何を調べるのかを確認してから進められます。
差が出るのは、実行したあとの関わり方です。ChatGPT deep researchでは、進み具合を見ながら中断したり、調査の焦点を修正したりできます。最初の計画どおりに進めるだけでなく、途中で足りない点に気づいたときに方向を直したい人に向きます。
Gemini Deep Researchでは、開始前に調査計画を直し、使う情報源を選びます。Google Searchに加えてGmailやDriveなどを使う場合も、この段階で必要な範囲を選ぶ形です。調査に入る前に対象を固めて、Googleの情報源を組み合わせて進めたい場合に分かりやすいでしょう。
ChatGPT deep researchのレポートには、引用または情報源へのリンクと、使用した情報源の一覧が含まれます。どの情報を参照したのかをたどりながら読め、完成後はMarkdown、Word、PDFなどでダウンロードできます。文書を手元に保存して、そのあとの編集方法を自分で選びたい場合に扱いやすい出力です。
Gemini Deep Researchも、レポートから参照情報を確認できます。できあがった内容は共有やコピーができるほか、Google Docsへ出力できます。Google Docsで書き足したり、ほかの人と共有したりする流れを想定しているなら、完成後の移動の手間が少なくて済みます。対象プランでは、レポートに視覚的な要素を加える機能もあります。
ただし、参照元を表示できることと、レポートの内容が常に正しいことは別の話です。重要な判断に使う場合は、引用先を開いて、元の記述とレポートの説明が食い違っていないかを確認してください。
どちらにも無料の入口があり、最初の有料プランも月額約20ドルです。料金では大きな差が出にくいので、まず無料で試して、必要な情報源や出力先に合うかどうかを見るのが現実的です。
| 項目 | ChatGPT deep research | Gemini Deep Research |
|---|---|---|
| 課金単位 | 無料の入口と有料プラン | 無料の入口と有料プラン |
| 無料の入口 | $0/月 | $0/月 |
| 最安有料 | $20/月 | $19.99/月 |
注意
2026年7月22日に確認したグローバル向けの米ドル料金です。税、キャンペーン、地域差は含みません。料金、利用上限、提供地域、契約条件は変わるため、公開直前に各公式ページで確認してください。
利用上限の考え方は両者で違います。ChatGPT deep researchはFreeでは利用が限定され、Plusで利用でき、Proでは使える範囲が広がります。残りどれくらい使えるかは製品内のカウンターで確認します。Gemini Deep Researchには、1日あたりに依頼できる調査の数と、同時に走らせられる数に制限があり、Google AI ProとUltraでは上限が高くなります。具体的な残量と回復する時刻は、Gemini内の利用上限表示で確認できます。
上限の数字だけを前提に契約を決めるより、自分が一度に何件の調査を走らせたいか、画面上で残量を把握しやすいかを実際に試してみるのがおすすめです。
接続したメールや社内ファイルを調査対象にする場合は、個人で使うときと組織で使うときの条件を分けて確認する必要があります。
ChatGPTでは、個人向けの作業環境だと学習への利用が初期設定で有効になっています。これはデータ管理の設定から、今後の会話を学習の対象外にできます。Business、Enterprise、Eduでは、入力と出力は初期設定で学習に使われません。EnterpriseとEduでは、権限や接続機能を有効にするかどうかを管理できます。
GeminiでGmailやDriveを情報源にする場合は、Geminiの利用履歴設定と、Google Workspaceの接続条件を確認します。個人利用では、利用履歴が有効だと、改善や人による確認の対象になることがあります。利用履歴を無効にした場合や一時チャットでは学習改善に使われませんが、データは安全上の目的で72時間保持されます。なお、組織のデータを扱うEnterprise版のDeep Researchは、一般向けGeminiとは提供条件が異なります。
普段の情報がGmailやDriveに集まっていて、レポートをGoogle Docsへ渡す流れを重視するなら、Gemini Deep Researchから試すと判断しやすいでしょう。反対に、指定したサイトや複数の接続先を含めたい、調査の途中でも焦点を調整したい、完成物を複数の形式で保存したい、という場合はChatGPT deep researchが合います。
どちらか一方の正確さや網羅性が常に上、とは決められません。まずは同じ調査テーマを無料の範囲で両方に試して、必要な情報源が使えるか、参照元を確認しやすいか、完成後の作業につなげやすいかを比べて選んでください。
Q.どちらも無料で試せますか?
A.どちらにも月額$0の入口があります。ただし、使える回数や同時に走らせられる数などには制限があります。契約する前に、製品内の利用上限表示を確認してください。
Q.Web以外の手元の資料も調べられますか?
A.調べられます。ChatGPT deep researchはファイルや有効にした接続先を、Gemini Deep ResearchはGmail、Drive、アップロードしたファイル、NotebookLMのノートブックなどを調査に加えられます。使いたい接続先が対象に入っているかを先に確かめましょう。
Q.調査結果の出典は確認できますか?
A.どちらも参照元を確認できる形でレポートを出します。重要な情報については、表示された参照元を開いて、元の内容まで確認してください。
確認日: 2026-07-22(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)
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